2003年6月25日 バルブクリアランス測定&調整
バルブクリアランスを測定カラー(シム)を調整する作業を紹介します
トダレーシングのラッシュキラー装着も同様の作業になりますので参考にしてください
本当に面倒で根気が必要です!
HLAのページにも記載しましたが、このヘッドには、メーカー不明の
インナーシムキット(ラッシュロックキット?)が組み込まれていました。
その為バルブクリアランスを測定した結果によりそのまま使用できるか
調整が必要な場合シムを交換する事になります。
そして、測定した結果は、やっぱりNGでした。
まずバルブリフターの高さを写真のようにして測定します。
今回は、デジタルノギスを使ったのでリフター中央部が窪んでる為いらないバルブシートを
当てて高さを測定しました
0.01mm単位の作業なので必ずデジタルノギスやマイクロメーターを使用します。
マイクロメーターは、アナログでもいいと思いますが、
ノギスは、デジタル式じゃないと使い物になりませんよ。
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| このようにリフターの高さを測定します リフター中央は窪んで測定できないのでこのように いらないバルブシートを利用して測定します。 |
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| シクネスゲージでクリアランスを測定します |
全て測定したら高さの大きい物8個をIN側へ小さい物をEX側へ組み込みます。
※カム取り付けの注意点
カムシャフトは、中央部からのの字を書くように少しずつ締めていきます
順番を無視して締めるとカムが折れます!(本当)
カムキャップには、取り付け場所を示す刻印と方向が打って有ります
Iは、INの略で1/5〜5/5まで有ります1〜フロントで5がリヤです。
▼マークは、キャップのフロント方向を示しています
取り付け位置は間違え無いように必ず守ってください。
カムシャフトを仮組してシクネスゲージでバルブクリアランスを測定します。
目標バルブクリアランス IN 0.15mm EX 0.25mm です。
(常識ですがカムの作用してない状態で隙間を測定します)
そして下表が今回測定した結果です。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | |
| IN クリアランス | 0.16 | 0.13 | 0.12 | 0.11 | 0.15 | 0.22 | 0.19 | 0.18 |
| リフター長 | 25.10 | 25.18 | 25.18 | 25.15 | 25.14 | 24.95 | 24.98 | 24.97 |
| EX クリアランス | 0.55 | 0.46 | 0.57 | 0.57 | 0.44 | 0.58 | 0.48 | 0.45 |
| リフター長 | 24.07 | 24.9 | 24.9 | 24.92 | 24.89 | 24.89 | 24.94 | 24.95 |
IN側は、それ程ひどく有りませんが
EX側は、クリアランスが大きすぎて間に合いません通常なら厚さの厚いシムを
取り寄せて組付ければOKですが、メーカー不明なので取り寄せできません。
じっくりいろいろ考えた結果3つ思いつきました。
@ 新たにトダレーシング製のラッシュキラーを取り寄せて組み直す。
A ワッシャーをスペーサー代わりにして厚さがちょい大きくなるのでカラーを削る
B メーカーを調べて専用シムを取り寄せる
そして、始めはBを選びそれらしいメーカーに問い合わせメールを入れるが
返事なし(2回)なので、Bはあきらめました。
次にAを選んで加工作業に入った瞬間ある事に気がつきました!!
何とシムの厚さを測定してみると全て同じで調整するのは、シムでは無くカラー(純正HLAの抜けがら)を
削って調整して有るようです。良くみるとカラーは、確かに削られた形跡が有ります。
と言う事は、削ってない純正HLAの抜けがらが有れば削って調整可能なんです。
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| 左無加工 右削ったカラー (純正HLAの中身を取り除いたカラー) |
上手い具合に大昔捨てようと思っていたHLAがビニールに包んで外にに放置してあったんです。
捨てないで本当にラッキー 側は、錆び錆びですが、HLA部分は、無事です。
すぐに分解してカラーの長さを測定してみると約8.9mmです。
8.00や8.12mmなので削って使用する事に決定
クリアランスの結果からNGのカラーを測定EX側の1番を例に取ると
バルブクリアランスが、0.55mm 目標クリアランス0.25mmなので
0.30mm厚くして隙間を少なくする必要が有ります。
取り付けられていたカラーを測定すると8.04mmなので無加工の8.92mmカラーを8.34mm
に削って調整するとクリアランスは、0.25mmになります。
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| 無加工のカラーを測定すると大体8.9mmでした |
0.5mm以上も削るには、ペーパーやヤスリで削っていたんでは、
時間が足りません思い切ってグラインダーで削ります。
グラインダーで削るには、手で持って削るのは危ないし熱で焼けどするし
プライヤー等で挟んで削ると真っ直ぐ削れなく斜めになり使えません
そこで、今回も10mmのソケットが大活躍です写真(ピンぼけ)のようにカラーをコマ内に
入れます後は真っ直ぐグライイダーへ当てて削ります。
しかもソケットがらはみ出たカラーをコマの表面まで削るとちょうど8.4mm前後なんですよ!
まるでSST(専用工具)のようです。
グラインダーで荒削りをして仕上げの微調整は、ペーパーで仕上げます。
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| このように10mmのミニソケットのコマに入れて サンダーに押し当てて削る事で安全に真っ直ぐ削れます |
カラーの調整が終わったらもう一度組付けて測定します。
本当ならここでバッチリ決まるはずなんですが、そんなに甘く有りませんやっぱり測定誤差等で
微妙にずれるんですNGの場合は、また同じようにしてやり直します。
Rashouは、この作業で6時間も費やしました
本当に疲れました でもこれでシリンダーヘッドは、ほぼ完成です!!
そして今回苦労して調整して組み込んだバルブクリアランスの測定結果です
EXの1番だけちょっと大きいですが、何回やっても微妙に合いませんでした
基準値内で問題有りませんこれ以上悪くなると困るので良しとしました!
| バルブクリアランス | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
| IN | 0.15 | 0.15 | 0.15 | 0.16 | 0.15 | 0.15 | 0.14 | 0.16 |
| EX | 0.28 | 0.26 | 0.25 | 0.25 | 0.25 | 0.25 | 0.27 | 0.24 |
今回の作業時間7時間
次回は、いよいよシリンダーブロックにドッキングです!